毎月、きちんとお給料が入ってくる生活をしていても、人生、どこで、どんなまとまったお金が必要になるかわかりません。
たとえば、
自転車で転倒してけがをして入院した
急に転勤が決まり引っ越し費用が必要になった
友達の結婚式が重なって、祝儀にお金がすごくかかって、生活が苦しい
などなど・・・。
こんな時一番に思い浮かぶのが、家族や友達の顔ですが、親しいゆえになかなか借金の申し込みというのはしにくいものです。
そんなあなたの救世主が、カードローンです。
カードローン会社のAFリンク
〇 カードローンってどんなもの?
カードローンってよく聞きますが、実際に利用したことがない人にはピンと来ないかもしれません。
カードローンとは、「担保がなくてもお金を借りられる」サービスです。
一般的には、お金を借りる場合、担保が必要です。担保とは、万が一、お金を返せなくなった時、借りたお金に充当するものです。住宅ローンでは住宅、自動車ローンでは自動車が担保になります。
さらに、カードローンは保証人が不要です。保証人とは、本人が返せなくなった時、契約者の代わりに返済を行う人です。カードローンの場合は、本人の信用のみでお金が借りられます。
家族や会社に借金を知られないで済みます。また、申込日にお金を手にすることもできます。
ただ、借りられる金額は、年収の1/3までと決まっています。消費者金融の場合、貸金業法の対象となるため、「総量規制」の対象となっているからです。
具体的には、年収が300万円の人なら、総量規制対象業者(消費者金融など)から借りられるのは100万円までとなります。
総量規制は、1社だけではなく、すべての業者のトータルなので、年収300万円の人は、1社で50万円借りていたら、他の業者からは残り50万円までしか借りることができません。
銀行は銀行法が適用され、総量規制の対象外ですが、年収の1/3を超えて借りることは難しいでしょう。
〇 消費者金融と銀行のカードローンの違いや特徴について
• 消費者金融カードローン
TVCMなどでよく見かけるアコムやプロミスなどが消費者金融となります。消費者金融のカードローンは、融資までが最短1時間と迅速で、その日のうちに現金を手にすることもできます。
さらに、期間内に返せば利息(借りたお金に対する手数料)がかからない30日間無利息などのサービスもあります。
審査も銀行カードローンに比べると緩く、融資を受けやすいです。いろいろ便利な反面、金利は銀行より高くなっています。
消費者金融 融資限度額 金利/年 無利息期間
アイフル 最大800万円 3.0~18.0% 初回30日間無利息
アコム 最大800万円 3.0~18.0% 初回30日間無利息
プロミス 最大500万円 4.5~17.8% 初回30日間無利息
• 銀行系カードローン
各銀行のカードローンです。融資までに数日かかるなどスピード感は劣りますが、金利や返済コストでは、消費者金融に比べると有利です。
消費者金融の金利に比べると、金利が低いですから、返済額を抑えることができます。一時的に借りるというより、中長期融資に向いています。代表的な銀行系カードローンの詳細です。
銀行カードローン 融資限度額 金利/年 無利息期間
三菱UFJ銀行 最高500万円 1.8~14.6% なし
三井住友銀行 10~800万円 4.0~14.5% なし
みずほ銀行 最高800万円 2.0~14.0% なし
オリックス銀行 最高800万円 1.7~17.8% なし
ジャパンネット銀行 最高1000万円 2.5~18.0% なし
ソニー銀行 最高800万円 2.5~13.8% なし
銀行が扱うカードローンの中には、専業主婦でも借りることができるものもあります。ただ、限度額は約30万円です。
銀行カードローン 金利/年 無利息期間
横浜銀行 1.9~14.6% なし
イオン銀行 3.8~13.8% なし
スルガ銀行 3.9~14.9% なし
カードローン会社のAFリンク
〇 カードローン初心者が知っておくべきカードローンの特徴
① 借入、返済をあなたの都合で繰り返すことができる
カードローンは、借入、返済を自由に繰り返すことができます。なぜなら、利用日数と残高に応じて、利息が変化するシステムになっているので、いつでも一括返済ができます。ここがクレジットカードとは異なる点です。
提携ATMで、借入・返済ができる上に、あなたの銀行口座に振込融資ができます。さらに銀行口座からの自動引き落としでの返済もできます。
コンビニ設置の提携ATMなら、24時間365日いつでも、借入・返済ができるカードローンもあります。
② 毎月の返済額は、借入残高に応じて変化する
多くのカードローンでは、「残高スライドリボルビング」という返済方式を採用しているため、毎月の返済額は借入残高によって変化します。
【例】
10万円以下の借入の場合は月額3,000円、10万円以上の借入の場合は月額5,000円などと残高が大きければ大きいほど返済額が大きくなります。多く借りると月々の返済額が増え、返済が困難になるので、借りるときは計画的に借りましょう。
毎月の返済額は、元金と利息のトータルです。例えば、毎月5,000円の返済の内訳は、4,300円が元金、700円が利息というようになっています。
③ 金利が低いと利息も少なくて済む
金利とは、簡単にいうとお金を借りた際の手数料ということができます。金利が小さければ、当然支払わなければならない利息の額が少なくて済みます。年18.0%のように%の単位で表します。一年間借りた場合の利率=年率で表記されます。
【例】
貸付利率(実質年率) 4.5~18.0%
金利年18.0%で、100,000円を1年間借りた場合の利息のトータルは、18,000円となります。
100,000×18.0%=18,000(円)
これは1年間借りた場合の利息です。借りる期間が短かったり、途中でも返済していくことが多いので、実際に支払う利息は少なくなります。
カードローンを借りるのなら、利息の仕組みはしっかり理解しておきましょう。金利のことも知らないで、カードローンを利用するのは危険です。カードローンで失敗しないためにも、しっかりご確認ください。
消費者金融のHPには、利息や返済額、返済期間を簡単に計算できるシミュレーターがあるので、確かめてみましょう。
※一押しサイトのシミュレーターページに飛ぶリンク
あなたが借りたい金額の場合、どれぐらい利息がかかり、どのぐらいの期間で返済できるのかなどをチェックできます。無理のない借入のためには、借りる前にシミュレーターを利用してチェックしましょう。
④ 月に最低1回以上返済する必要がある
カードローンでは、月に最低1回は返済する必要があります。これを約定返済と言います。これ以外に、返済できるのであれば、あなたの都合で返済できますが、2か月に1回などのように減らすことはできません。
⑤ 利用前には審査がある
借りる前には、あなたがきちんと返してくれる人かどうかを、勤務先、年収などの情報から判断する審査があります。
審査にパスしないと、カードローンは組めません。カードローン会社によって、審査の基準が異なり、比較的緩い審査のところから、通りにくいところまでありますから、借りる前にチェックするといいでしょう。
〇 カードローンを利用する前に、確認しておきたいポイント
カードローンの仕組みについてはご理解いただけたと思います。利用申し込みをする前に、あなたのニーズに合っているか、もう一度確認しておきましょう。
① 上限金利をチェック
上限金利とは、設定されている金利の幅のうち、一番高い利率のことです。例えば、3.0~18.0%のように変動幅がある場合、18.0%というのが上限金利に当たります。
低い金利は、800万円のように高額の借入時に適用されます。
ほとんどのカードローン利用者は、100万円までの借入額なので、上限金利18.0%が適用されると考え、上限金利の低いところを選びましょう。
金利の上限については、貸金業法で規定されています。貸金業法が制定されるまでは、年率28.5%のような高金利で貸し出されていたこともあります。
貸金業法では以下のように規定されています。
元本 法律上の上限金利
10万円未満 年20%まで
10万円以上100万円未満 年18%まで
100万円以上 年15%まで
貸金業者は、法律で定められた以上の金利でお金を貸してはいけませんし、超えて貸した場合は法律によって罰せられます。
もし、法律上の上限金利を超えて貸し付けている場合は、闇金と考えて間違いありません。明らかな法律違反です。悪徳業者にはかかわらないことが賢明です。
利用する場合は、TVCMでおなじみのアコムやプロミス、アイフルなどの消費者金融か銀行カードローンが安心です。
② 無利息期間の有無を確認しよう
アコムやプロミス、アイフルなど大手消費者金融は、初回に限り一定期間利息がかからない無利息期間があるものがあります。
無利息期間に返済すれば、利息を支払わなくてもいいので、その期間内に返済が可能な場合は、無利息期間があるカードローンを選択することをおすすめします。
消費者金融 融資限度額 金利/年 無利息期間
アイフル 最大800万円 3.0~18.0% 初めてなら30日間無利息
アコム 最大800万円 3.0~18.0% 初めてなら30日間無利息
プロミス 最大500万円 4.5~17.8% 初めてなら30日間無利息
③ 審査のスピード
審査にどれぐらいの時間が必要をチェックしましょう。急にお金が入用になった時、審査のスピードが大切です。審査が早いところなら、即日融資も可能になります。
急にお金が必要になった場合は、アコムやプロミス、アイフルなどの消費者金融がいいでしょう。
④ どれだけ提携ATMがあるか?
カードローンの返済は、提携ATMを通して行います。最低でも月1回、定期的に返済しなければなりませんから、提携ATMの数が多ければ便利です。コンビニATM、地方銀行などで使えると使いやすいです。
提携ATMの数をチェックしてください。返済が便利になります。
⑤ 提携ATMの利用料は無料か?
カードローンの返済には、自社ATMの他に、提携している金融機関のATMも使えます。ただ、ATM手数料がかかる場合があります。
提携ATMを使うたびに100~200円かかれば、毎月の返済コストに上乗せされます。カードローン会社によっては、すべての提携ATMが無料で利用できるものもありますから要チェックです。
〇 カードローンを賢く使いこなそう!
カードローンは、いざというときとても頼りになる商品です。審査もそれほど厳しくないし、最短即日にお金を借りることができます。その自由さ、便利さを上手に使えればいいのですが、便利さゆえに借りすぎたり、借りては返す、返しては借りるを繰り返したりするケースもあります。
カードローンは、便利ですが、利息は日割りで確実に加算されていきます。長い間借りれば、利息も積み重なります。カードローンは、「短期借入・短期返済」でスマートに利用しましょう。
• カードローンは借りすぎに注意して、必要な額だけ借りる
• 決まった毎月1回の返済日とは別に、自分なりの返済日を決めて返済し、返済期間を短縮する
• 利用明細は捨てずに、いつでもチェックできるようにする
以上3点を押さえて、賢く利用しましょう。特に、「借りるのは必要な額だけ」「借りすぎない」ことが一番大切です。
多く借りれば、利息も多くなるということを肝に銘じておきましょう。
簡単に借りられるからと言って、余分に借りないことです。借りすぎは、将来のあなた自身の首を絞めることになります。返済不能に陥らないよう、計画的に借りましょう。
〇 カードローンの利息の落とし穴には要注意!
お金を借りても、毎月きちんと返していけば、いずれ完済できます。ところが、まだ完済していない途中で、新たにお金を借りると、利息の二重払いになります。つまり、
毎月の返済額=はじめの借入金の利息+次に借りたお金の利息+元本の返済額となるわけです。
毎月の返済額が「元本の3万円+利息」という場合は、返済すると元本が必ず減っていきます。
一方、毎月の返済額が、「利息+元本の合計で3万円」という場合は、利息を加えて3万円なので、返済ごとに元本が3万円減るわけではありません。新たな借入金を加えると、ますます元本比率が減り、返済期間が長くなってしまいます。
お金を借りるときは、返済計画をしっかり立てて、短期間で完済できるように借りましょう。
まとめ
使ったことがない人には、カードローンは敷居が高いかもしれませんが、慣れてしまうととても便利に使えます。それが、仇となって返済不能になる人もいます。
ここでご説明した基礎知識を十分ご理解していただき、賢くご利用ください。