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電気代の節約法

東北大震災や福島第一原発の事故の後、「電力供給不足になるかも?」という事態に陥りました。その時はみんな、ブラックアウト=大規模停電にならないよう、計画節電に協力したことを思い出します。

普段は当たり前のように使っている電気ですが、電気が使えなくなると、現代の私たちの暮らしはすべてストップします。

そうならないためにも、そして自分自身の節約のためにも、節電を真剣に考えてみませんか?

節電によって電気代を節約し、貯金を増やすことができたら言うことなしです。節電術をご紹介しましょう。

〇 電気をたくさん使う場所と気を付けるポイント

一般のご家庭において、電気をたくさん使う場所、使う家電というものがあります。多い順に説明し、注意点をあげました。

• エアコン(25%)

家庭の中で一番電気を使うものは、エアコンです。なんと使用電力量の約1/4を占めています。エアコンを上手に使うことで、節電を成功させましょう。

エアコンで無駄に電気を使わない、節電するポイントをご紹介します。温度設定、フィルター掃除、自動運転機能などに気を付けると節電できます。

こまめなフィルター掃除は、節電にとって効果的です。

さらに、室内のエアコン周りだけでなく、室外機にも注意を払いましょう。室外機のまわりにものを置いたりして空気の流れを妨げていませんか?周りに草が生えていたら、抜きましょう。

※図解などで表示

ここ数年の夏の暑さは、異常な暑さです。節約のために、エアコンをつけないで、体調を崩す、挙句は死亡に至るケースも報告されています。

節約のあまり、健康を害するようでは、本末転倒です。健康を第一に考え、適切な温度でエアコンを利用しましょう。

さらに、シーズンが終わった時、シーズンが始まる前に、エアコンクリーニング業者にクリーニングをしてもらうと、エネルギー効率が上がり、節電できます。

※エアコンクリーニング業者紹介

• 冷蔵庫(16%)

家庭の中で、エアコンに次いで、多く電気を使うのが冷蔵庫です。何と言っても冷蔵庫は24時間365日働き続けていますから!冷蔵庫も使い方に少し気を配るだけで、節電することができます。

冷蔵庫の中には、モノを詰めすぎないようにしましょう。冷気が循環しやすくするためです。一方、冷凍庫は、隙間を開けないよう、ぴっちりモノを詰める方が効果的です。

さらに、ドアの開閉には気を付けましょう。特に、暑い夏場は、開閉回数を減らしましょう。冷蔵庫の中をきちんと整理し、取り出しやすいようにしておくと、ドアを開けている時間が少なくて済みます。

庫内の冷気を逃げないようにする「冷蔵庫カーテン」も効果があります。放熱を妨げることになりますから、冷蔵庫のまわり、上にはモノを置かないようにしましょう。

• 照明器具(16%)

照明器具は、冷蔵庫と同じぐらい電気を消費しています。トイレなど誰もいない部屋に煌々と照明がつけ放しということはないですか?

誰もいない部屋は、部屋を出るたびに消しましょう。ちょっとした気配りが節電につながります。

お家の照明器具は、まだ白熱灯や蛍光灯でしょうか?熱効率がよくて、節電効果の高いLED照明に徐々に替えていきましょう。

たしかに、LED照明は、他の電球に比べて高価なので、初期投資にお金がかかりますが、長期の展望に立てば、必ず節約効果があります。壊れたところ、取り換えるところから順番に替えて行くといいでしょう。

照明/価格/寿命/消費電力

LED照明/2,000円/40,000時間/8W

白熱電球/100円/1,000時間/54W

電球型蛍光灯/800円/6,000時間/12W

電球別の比較、いかがでしたか?確かに、LED照明は、他の電球に比べて割高です。しかし、寿命や消費電力はダントツです。

長いスパンで見れば、LED照明の実力が発揮されます。白熱電球とは7ヶ月で、電球型蛍光灯とは25ヶ月で、電気代のもとが取れます。

他の電球に比べて、格段に長い寿命を考えると、さらに効果が期待できます。一度に交換するのが大変なら、交換する必要が出てきたものから順番に替えていくと、負担にもならず、節電もできます。

〇 おすすめの節電法

電気代を節約するためには、家電の使用法に気を配るほかに、もっと劇的に電気代をカットできる方法があります。

• 電力会社の変更で年間2万円を節約!

電力の自由化で、電力会社を自由に選択できるようになったことはご存知ですか?もう、変更はお済みですか?「面倒だからしていない」という方が多いかもしれません。

現在では、エリアによっては数十社の中から好きな電力会社を選べるようになっています。

それぞれ工夫した電気代設定になっています。電力料金のシミュレーションをしてくれるところもあります。現在の電気代と比べてみましょう。

ご家庭ごとに、使用量や契約プランが異なるので、カットできる料金に開きがありますが、場合によっては年間2万円も安くなることもあります。

電気やガス、プロバイダーなど組み合わせて、さらに安くできるので、面倒がらず、ちょっと調べてみましょう。各電力会社のHPをチェックしてみてください。手数料、違約金、契約期間の縛りなどはありませんから、安心です。

• 夜間割引サービスなら、電気代を70%カット!

夜間割引サービスを利用すれば、23~7時の間の電気料金が約70%安くなります。その代わり、それ以外の時間帯は割増しになります。

昼間、家に誰もいない、夜に電気をたくさん使う家庭では、夜間割引サービスがおすすめです。タイマー機能付きの家電をうまく活用すれば、お得に電気を使えます。

• 契約アンペア数を引き下げて年間5,000円カット!

電力会社によって、若干の差がありますが、10アンペア下げると、月間200円強安くできます。ご家庭によっては、年間5,000円以上の節約ができたケースもありました。

アンペア数を引き下げると、電力をたくさん使う家電の同時使用を避けるなど、使い方の工夫が必要です。そのことによって、さらに電気の使い方、節電に注意が向くようになって、ダブルの効果です。

現在の契約アンペア数は、電気料金のお知らせなどに明記されています。普段はあまり気にすることがありませんが、これを機会にチェックしてみてはいかがでしょう?

• 待機電力カットは、10%の節電効果!

待機電力カットは、節電の王道です。家庭の電力使用量の10%は、待機電力だと言われています。

リモコンでピッとしたとき、すぐ家電が立ち上がるよう、常にスタンバイ状況にしておくため、家電に微量の電気を流しています。これが待機電力です

使わない家電のプラグは、こまめに抜きましょう。今や、待機電力カットのための器具が各種売られています。スイッチ一つで電気をカットする節電タップなら簡単なので、おすすめです。

• 冷蔵庫は季節に合わせて温度調節!

真冬でも、冷蔵庫の温度設定を「強」にしていませんか?「強」を「弱」に変えるだけで電気代を20%節約できます。暑い夏は「強」、寒い冬は「弱」と冷蔵庫の外の温度に合わせて調節しましょう。

さらに、「冷蔵庫の中身は余裕を持って、冷凍庫はしっかり詰める」ことが大切です。また、熱い食品は、冷めてから入れるなど、ちょっとした心配りでずいぶん違ってきます。

• 照明はLEDに取り替えて、年間8000円節約!

リビングの照明器具を消費電力が少なく、寿命も長いLED照明に取り替えるだけで、毎月700円、年間にすると8,000円強節約できます。

LED照明は、白熱電灯に比べて、商品電力は約83%カット、寿命は40倍です。取り換えの手間も少なくて済みます。

交換の際には、ワット数にもご注意ください。ワット数が大きければ消費電力が多くなります。今のものより、やや少ない目のものを選ぶといいでしょう。

※照明商品紹介AFリンク

• だらだらとTVをつけ放しにしていませんか?

TVの節電のためには、「だらだら見ないで、見たいときだけ見る」ことが大切です。液晶TVで年間700円、プラズマTVなら年間4,000円も節約できます。家に帰ると、見るわけでもないのに習慣でTVをつける人がいますが、見るときだけつけましょう。

電気代の計算方法は、「消費電力(W)÷1,000×1(使用時間)×1kWh」です。kW(キロワット)表示なら「消費電力(kW)×1(使用時間)×1kWh」で計算できます。

具体的に見てみましょう!32型TVで59W、1kWh当たりの電気料金を30円とすると、「59÷1000×1×30=1.77となり、1時間TVをつけると、1.77円かかることになります。

「何だ、それぐらい!」と思いましたか?1ヶ月だと53円、年間だと636円になります。

さらに、TVの節電では、「明るさの調整」と「買い替え」が効果的です。

買い替えは、そう簡単にはできませんが、年々、TVの省エネ性能がアップしているので、古いTVをだましだまし使っているのなら、思い切って買い替えてみませんか?

買い替えるときには、カタログの「W」「kW」で表示されている消費電力に注目しましょう。今使っているTVの消費電力と比べてみてください。

• エアコンは適切な設定温度で節電効果大!

エアコンの適切温度は、冷房28℃、暖房20℃です。それ以上でもそれ以下でも、健康にも良くないですし、電気もたくさん使います。適切な温度設定で年間2,000円も節約できます。

適切温度で物足りない時は、扇風機やサーキュレーターの合わせ技が効果的です。

エアコンのフィルターはこまめに掃除しましょう。1ヶ月に1~2回を目安に掃除すると、エネルギー効率がアップして、節電になります。

エアコンは立ち上がりの時に一番電力を使うので、こまめにオンオフを繰り返すのは節電には役立ちません。弱運転より自動運転の方が節電効果があります。

まとめ

さまざまな場所、いろいろな家電の節電方法をご紹介しました。複雑で難しいことは一つもなかったと思います。ちょっとした気配りでできます。

節電することによって節約できる金額は、1か所年間数百円程度かもしれませんが、「チリツモ」です。節約に王道なし。細かくコツコツ節約していきましょう。