あなたは、毎月の水道代を把握していますか?水道の使用量のことを気にせず、シャワーを長時間使ったり、水の流し放しでハミガキしたりしていませんか?
水道代を節約するためには、まず自分の水道代を確認しましょう。平均的な使用量と比べて多いのか少ないのかをチェックすることが大切です。
ちなみに、単身世帯の平均水道代は、1ヶ月2000~2500円程度です。使用水量の平均は、8.2㎥です。水道料金は、全国一律ではなく、地域ごとに格差がありますので、料金ではなく、使用量で比べる方がわかりやすいです。
いずれにせよ、平均値より多いか少ないかによって、「節水をもっとした方がいい」、「今でもじゅうぶんだからこのまま続けよう」と考えるといいでしょう。
では、水道代の節約方法についてご説明します。
〇 水を多く使う場所
信頼性のあるサイトで公開されている図表を表示
家庭の中で水を多く使う場所を挙げてみましょう。
風呂・シャワー 40%
トイレ 22%
キッチン 17%
洗濯 15%
その他 6%
住んでいるエリアによって、水道料金は異なりますが、1分間水道を流し放しにすると約12リットル流れ、約3円かかります。たった1分ですよ!もし、15分シャワーを使えば45円になります。もし、数分シャワーの時間を短くすると、月に数百円の差になります。
数百円と侮るなかれ!シャワーだけでなく、洗濯、洗顔、キッチンなど積もり積もると大きな差になります。節水を心がけるだけ、こまめに止めるだけでずいぶん節約できます。
◇ お風呂の節水術
家庭で使う水道の4割がお風呂で使われています。お風呂では、多くの水を使うと、それに比例してガス代もアップします。お風呂の水を節水するということは、ガス代の節約にもつながります。
• バスタブに張る量を減らそう!
平均的なバスタブの大きさは200ℓです。どのぐらいの量を入れて入っていますか?9分目まで入れる必要はありません。6~7分目までにとどめておきましょう。それだけで、180ℓ⇒130ℓになります。50ℓ減らすと、月の使用量が400円前後安くなります。
寒い冬に減らすのが厳しいなら、暑い夏は半身浴で十分です。半身浴で長く入れば、節約だけでなく、美容効果も期待できます。
よく小さいころ、お風呂で、「肩まで浸かりなさい」と言われたことがあると思いますが、肩のラインまで溜めるのを、胸のラインまでに変更するだけでずいぶん節水効果があります。
自動湯張り装置も、水位を調節するといいでしょう。設定の仕方は、取説に書いてあります。ぜひ、やってみてください。
• 節水シャワーヘッドは効果抜群!
一般的なシャワーヘッドを節水シャワーヘッドに変えるだけで、水道の使用量を70%カットできます。賃貸でも、シャワーヘッドは簡単に交換できますし、価格は2000円程度なので、交換するといいでしょう。
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• シャワーはこまめに止めよう!
シャワーを洗髪中流し放しにしないで、こまめに止めると、節水シャワーヘッドと合わせ技で節水効果がアップします。
シャワーの流し放しは、水道使用量の盲点です。流し放しは控えて、こまめに止めるようにしましょう。
洗髪している10分間のうち、頭を洗っている3分間、シャワーを停めるだけで、100ℓ以上の節水ができます。1ヶ月に換算すると約1000円です。これは大きいです!
湯船に入る前のかかり湯
体や髪の毛を濡らす時
これらをシャワーを使わず、バスタブのお湯を使うだけでも節水できます。ほんのちょっとした心がけでずいぶん変わります。
• お風呂の残り湯を積極的に利用しよう!
一人暮らしなら、お風呂の残り湯も、自分が使ったものですから、洗濯の洗いの時などに再利用するといいでしょう。お風呂から洗濯機に給水できるポンプも市販されていますから、それを使えばラクチンですよ。
他に、植物の水やり、ベランダ掃除などに活用しましょう。トイレを流すのは、皮脂汚れでタンクやパイプが詰まるリスクがあるので避けましょう。
もし、バスタブの湯の半分を再利用するだけで、1ヶ月約数百円分の節水になります。
◇ トイレの節水術
家庭で2番目に水を使う場所はトイレです。トイレを使う都度、しっかり節水を心がければ、節水が可能です。
• レバーの大と小を使い分けよう!
どんな場合も大のレバーを引いていませんか?大レバーは、小レバーに比べて2ℓ前後多く水を使います。大と小のレバーの使い分けは、意外に大きな節水効果が期待できます。
雑誌の節水特集などで、「小は毎回流さない」などと書かれていることがありますが、おすすめできません。というより、やめた方がいいでしょう。
汚れやニオイのもとになり衛生的ではありません。いくら一人暮らしとは言え、トイレを流さないのは不衛生です。さらに、パイプ詰まりの原因にもなりますから、やめましょう。それより、大と小のレバーの使い分けの方が効果的です。
• 節水グッズも効果的!
トイレタンクに入れて使える節水グッズがおすすめです。流れる水道量を調節してくれます。2,000円前後で売っていますし、取り付けも簡単です。取り付けるだけで効果が期待できますから、ぜひご検討ください。
「商品名」がおすすめです。水量を30%カットしてくれます。
節水グッズの代わりに水を入れたペットボトルを沈めるという方法が節水術として紹介されたことがありましたが、タンクの破損やパイプ詰まり、悪臭などの原因になるからやめましょう!
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◇ キッチンの節水術
一人暮らしといえ、キッチンでの調理や後片付けに、水を多く使います。キッチンでも、ちょっとした心がけで節水できます。
• 食器、調理器具のひどい汚れは、洗う前に拭き取ろう!
コッテリついた油汚れ、ミートソースやチーズの汚れは、洗う前に新聞紙やキッチンペーパー、古布で拭き取りましょう。
洗う際の手間が減ります。使う水道量もカットできます。なにより環境にもやさしいです。
捨てるTシャツなどを10㎝四方に切っておくと、油汚れを拭き取るのに便利です。
• 洗う際は、流し放しではなく、溜め置き洗いを!
最初から最後まで水をジャージャー流しながら洗う人が多いですが、洗い桶やボールに水をためて、そこに食器を浸けてから洗うようにしましょう。すすぎは、流水で洗いますが、水の太さは鉛筆の太さぐらいで十分と言われています。
もし、10分間流し放しの場合と比べると、月に数百円の差になります。
• 無洗米に変えよう!
お米を洗うのにも、水を多く使います。無洗米にすると、ずいぶん節水できます。
特に一人暮らしの場合、水を入れるだけで簡単に炊飯ができる無洗米がおすすめです。米のとぎ汁の利用法がさまざま紹介されていますが、一人暮らしの方が利用できるものは少ないので、割り切って無洗米にするといいでしょう。
少々割高だとしても、調理の時短と節水効果で±0です。
• キッチンにも節水ヘッドを!
キッチンの蛇口に取り付けられる節水ヘッドも売られています。2,000円前後で売られていますから、取り換えてみませんか?水量を60%カットできる優れモノもあります。
いろいろなテクを活用してキッチンでも節水を頑張りましょう。
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◇ 洗濯の節水術
洗濯にも多くの水を使います。一人暮らしの場合も、洗濯機を1回回せば、大人数の場合とほぼ同じように水を使います。ちょっとした工夫で、節水ができます。
ただ、洗濯機に表示の水量、洗剤量は守ってください。故障や洋服の傷みにつながります。
• お風呂の残り湯を活用しよう!
お風呂の項でも説明しましたが、洗濯にお風呂の残り湯を使うことは、節水効果大です。使ったお湯できれいに洗濯できるのかと不安に思うかもしれませんが、大人数ではなく、一人暮らしならあなただけしか使っていないわけですから、気持ち的にも違います。
洗いにだけ残り湯を使って、すすぎには水道水を使うと、ニオイなどは気になりません。
また、残り湯を洗濯機に運ぶのが面倒という人もいるかもしれませんが、給水ポンプも売られていますから、購入を検討してもいいかもしれません。
洗いに残り湯を再利用するだけで、1ヶ月数百円の効果が期待できます。「たった数百円!」とバカにしないでください。これだけではなく、他の効果との合算ですから、侮れません。
入浴剤使用の場合、たいていの残り湯を洗濯に使えるとの表示がありますが、新品は洗わない、柔軟剤を使わない、浸け置き洗いはしないなど、注意が必要です。
• まとめ洗いが正解!
洗濯機を回す回数が増えると、当然使用水量も増えます。一人暮らしの場合、ある程度洗濯ものがたまってから、洗うようにするといいでしょう。
◇ そのほかの節水術
• 洗面所での節水
歯を磨いている間、水を流し放しにしている人がいますが、全くの無駄です。歯ブラシを濡らした後、歯を磨いている間は水を止めましょう。1分流し放しにすると約12ℓの水が無意味に流れてしまいます。また、口をゆすぐ際も、コップを使うといいでしょう。
顔を洗う場合も、洗顔フォームを泡立てたり、顔を洗っている間、水を流し放しにしないで、洗面器に水をためて洗いましょう。最後にすすぐ際だけ、流水できれいに洗い流すといいでしょう。
歯を磨くときと洗顔の際の工夫で、1ヶ月300円前後節約できます。
• ベランダの植物の水やりは、お風呂の残り湯を!
入浴剤が入っていない残り湯なら十分使えます。ベランダを洗い流す際にもお風呂の残り湯が大活躍です。
• 洗車は、バケツで!
一人暮らしの場合、洗車スペースもないかもしれませんが、もし、自分の駐車スペースで洗車する場合は、バケツに水を汲んで洗いましょう。洗車は、殊の外、水を大量に使います。工夫次第で節水できます。
まとめ
一人暮らしの方のための節水方法について、細かくご紹介しました。あまり細かすぎて、「自分には無理!」と思いましたか?あまり無理をしないで、できるところから徐々に進めていってください。成果が見え始めると、きっと節水へのモチベーションがアップするはずです。さぁ、一緒に頑張りましょう!